今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の大河ドラマ館が2024年1月29日(日)から大津石山寺の境内にてオープンしています。
石山寺(滋賀県大津市)は紫式部が『源氏物語』の着想を得たと伝わり、国宝の本殿にある「源氏の間」は、紫式部が琵琶湖に映る月を見て『源氏物語』を着想し、ここで「須磨」「明石」の2帖を書いたと伝わっているところです。
そんな紫式部と源氏物語と縁がある石山寺で開催されている「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」は「光る君へ」ファン、「紫式部」「源氏物語」ファンにとっては見逃せないイベントですよね。
記念セレモニーが行われた1月29日は会場に清少納言役を務めるファーストサマーウイカさんが訪れ、「紫式部と清少納言はライバルのように見られてきたと思いますが、ドラマでは2人の新たな関係性が描かれています。今後も楽しみに見てほしい」とあいさつされて華やかに開幕したそう。
「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」
開催場所:石山寺境内 明王院(滋賀県大津市石山寺1-1-1)
開催期間:2024年1月29日(月)〜2025年1月31日(金)
開館時間:9:00〜17:00(最終入場16:30)
入館料:大人(中学生以上)600円/小人(小学生)300円/未就学児無料
展示内容:▽ドラマの撮影で実際に使用された紫式部の衣装▽和歌の書物、机などの小道具の複製▽出演者のインタビュー映像▽大河ドラマならではの映像を4Kシアターで上映
公式WEBはこちら
「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」が開催されている石山寺境内世尊院で、「恋」と「源氏物語」をテーマにした「源氏物語 恋するもののあはれ展」も開催されておりますので、こちらも併せて観覧するのもおすすめです。
■「源氏物語 恋するもののあはれ展」
会場:石山寺世尊院
「恋」をテーマに、源氏物語の和歌をイラストや音楽を用いて現代的に表現。色・花・香りなど、様々なアプローチから平安時代の文化を体感できるスペースもあり、誰でも楽しめる展示となっています。
▼見どころ
1 源氏物語の和歌を題材にした、イラストレーターによる描き下ろしイラストの展示
2 今回の展示のために制作したオリジナル楽曲のミュージックビデオの上映
3 色・花・香りを通して、平安時代の文化を体感できるスペース
県外から訪れる「光る君へ」「源氏物語」ファンにとっては石山寺はあまりなじみがないかと思いますが、真言宗の大本山であり平安時代の昔から貴族たちが「石山寺」を行ったという歴史ある名刹です。
由来と各方面からのアクセスをご紹介します。
【石山寺について】
びわ湖から流れ出る瀬田川の西岸に位置する、真言宗の大本山。平安時代に観音信仰が広まると、京の都からほど近い石山寺へお参りする「石山詣」が貴族の間で流行し、多くの女流文学者も参詣しました。紫式部が石山寺参籠中に「源氏物語」を起筆したという伝説は有名で、本堂の一角にある「源氏の間」は物語執筆の部屋といわれています。ほかにも、「枕草子」「蜻蛉日記」「更級日記」など、石山寺は多くの平安文学作品に登場しています。
石山寺への各方面からのアクセス
・JR京都駅 → JR東海道本線新快速で約13分 → JR石山駅
JR石山駅から京阪バスで約7分で「石山寺山門前」バス停下車すぐ
JR石山駅 → 徒歩(すぐ)→ 京阪電車京阪石山駅 →京阪電車石山坂本線で約4分 → 京阪電車石山寺駅 → 徒歩約10分で石山寺着
・名神高速道路「瀬田西IC」「瀬田東IC」より約10分
「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」の会期期間は2024年1月29日(月)〜2025年1月31日(金)と長い期間となります。石山寺がある大津市はびわ湖、比叡山延暦寺・日吉大社など名刹・神社も多く、周辺の観光もかねてドラマ館を訪問するのもおすすめです。
ぜひ「光る君へ びわ湖大津 大河ドラマ館」を訪問して「光る君へ」「源氏物語」の世界をご堪能ください。